球団消滅
読了(2018/11/10)
読んだのは文庫版なのだけど、文庫版が出たのが2004年の10月と、球界再編問題の真っ盛りのころで、「2004年のまえがき」は当時の空気感が表されていて興味深い。
さて、この本の主題なのですが、田村駒治郎という野球好きの青年実業家の伝記に近い内容となっています。伝記って面白いっちゃあ面白いんだけど、記述がつまんない……みたいなことが多い(ような)気がするのですが、本書では田村駒治郎の人生をナビゲーションするかのように記述されているので、読み物として面白く、すらすら読めるのではないかと思います。
野球好きにとっては長いようで短いシーズンオフ、野球関連の本を一冊読んでみるというのもなかなか乙なものではないでしょうか。